2017年をモダンで振り返る②5cHumans【フレンズによってできることは違うからね!】
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さっそく。

2017年は(も?)モダンにおいて、新しいデッキがいくつか誕生しました。
その中で外せない3つが、Grixis Shadow、Mardu Pyromancer、そして5c Humansです。

イクサランのリリース後、MOPTQで3名が8-0を叩き出した5c Humansは記憶に新しいかと思います。
https://www.mtggoldfish.com/deck/826959#paper

イクサランで帆凧の掠め取りと手付かずの領土という、搦め手とマナ基盤の安定性という2つの新戦力を得たこのデッキですが、しかしプレイヤーたちのこのデッキに対する理解が深まるにつれて、少しずつその勝率/使用率を下げています。

これは、①環境がピン除去/スイーパーを重視するようになった、②5cHumansというデッキの安定性が悪い、という2点が問題であると考えています。

5cHumansが大流行して、各デッキはピン除去/スイーパーの使用数を増やしました。このことにより、親和やBurnはあおりを喰うこととなりました。5cHumans自体はもとより翻弄する魔導士/サリア/帆凧の掠め取りといったカードで対抗することができるデッキでしたが、こういったカードを引けないまま丁寧に除去されると、まともに動けなくなります。逆に、こういったカードが役に立たない相手にそこを固め引いてしまうと、あっさり押し切られるパターンもあります。妨害による変則的なクロックパーミッション、およびロード連打からの速攻、という2通りの攻め手を持つというと聞こえはいいのですが、いずれも相手や場とかみ合わない場合、ちぐはぐしてしまいどちらも遂行できないことがままあります。
このようなデッキでこのかみ合わなさを埋めるのは、ドロー操作を始めとするカードアドバンテージ獲得手段、具体的には集合した中隊です。しかし、2マナサリアと古代の聖塔を採用している関係上、手放しに中隊を用いることができない。これが、マナフラッドに極めて脆いこのデッキのアキレス腱を、なかなか改善することのできないジレンマです。

現在も、サイドボードを含めて非生き物スペルについては研究されている様子が見て取れます。今後も強い人間は間違いなく刷られるでしょうから、成長性は十分にあります。
スペル側に傾くか、このまま生き物主体を貫くか、さらなる発展に期待です。

要点:5c Humans
①環境にクリーチャー除去を呼び戻した。
②安定性向上のため、もう一息、改善点が必要。


次回、③黒緑/緑Tron【(中略)従って、《ウルザの塔》は禁止となります】に続く?

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