2018年にモダンでのりこむ⑧Eldrazi Tron【今のモダンのデッキに求められるもの】
モダンプレイヤーの少なからずの方が、エルドラージの寺院連打から2ターン目に難題の予見者を出されて閉口した経験があるでしょう。そして次ターンに5/5速攻トランプルが走ってきて、なぜエルドラージの寺院が禁止されないかの思考に沈むこともあったでしょう。

このような有無を言わせぬぶん回りを持つことが、モダンでトップを走るのに必要な要素の一つであると思っています。あるデッキは3ターン目に7マナを出し、あるデッキはでかぶつを2ターン目に置き、カウンターを構え続けます。

Eldrazi Tronは上述のすさまじいぶん回りパターンを持ちますが、しかしこのデッキをモダン最強と呼ぶ方は少ないのではないでしょうか。これは個人的に必要と考えているモダンのトップデッキに求められるもう一つの要素、”安定性”を持たないためではないかと考えています。

Eldrazi Tronはドロー操作に乏しいランプデッキであり、本来ならマナの使用先がない、もしくはマナが足りない、という問題を引き起こしやすい構築です。これを、エルドラージの寺院からの疑似マナ加速によってその穴を埋めています。
https://www.mtggoldfish.com/deck/874913#paper

これらの縦横、あるいは斜めへと張り巡らしたかみ合いの糸で展開を支えていますが、ここにさらにドロー操作を組み合わせて”安定性”を得ている他のデッキと比べると微妙な不利をもたらします。

サイドボードで無色のカードしかとることができないというのも、やや見劣りのする点です。

とはいえ、ぶん回りパターンはそう簡単に止められるものではなく、採用されている生き物がほぼ2:1交換を取っていくという、1枚1枚のカードパワーはまぎれもなく最強のデッキです。昨年は歩行バリスタを得ることで、フィニッシャーと同時に序盤の不安定さを解消する札を得ることができました。弱点を持ちながらもトップメタに食い込めるこの実力こそが、このデッキの強みだと思っています。

要点:Eldrazi Tron
①ぶん回った時の手の付けられなさは、親和についで2位。


次回、⑨BurnとDredge【かつてのTier1たちはメタの間隙を狙う立場へ】に続く?

コメント

Estuary
2018年1月6日8:18

トロンだけどトロンに依存した戦い方するとグダグダになっちゃう感じ。揃ったときのバリスタは無双だけども、、、

fu-yo-yu
2018年1月6日10:00

このデッキでのトロンは、早いターンに揃ったらラッキーのおまけ要素として捉えています。
チャリスや難題で足止めしながらトロン完成までぐだらせるもよし、ちゃっちゃと殴りかかるもよし、の二つのプランで普段は回してたかな?で、フィーバータイムは遠慮なくヒャッハーする、て感じでした。

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